ショーウィンドウでうごくもの



少し遅くなった帰り道の事。
最寄駅から自宅までの間にある商業施設は中央に通り抜けられる通路があって、いつものようにそこを通りかかった時の事でした。
1Fにはドラッグストアと服飾雑貨のお店が向かい合っており、私は中央に置かれたベンチをよけながら左側にある服飾雑貨のお店の横を通り過ぎようとしていました。21時をまわっていたので、お店は閉まっていたのですが、通り過ぎる瞬間、ショーウィンドウに飾られたワンピースの袖がふわりと持ち上がったのが目の端にとまったのです。「服の着せ替えかな~」ぼんやりと思いながらショーウィンドウに目をやると今度はワンピースの中央がふくらみました。ところが、そこに店員さんらしき人はいなかったのです。あれ・・・それに気づいて目をそらそうとしたとき、また袖がふわり持ち上がったのをみて、全身総毛立ちました。急いで立ち去ろうと思ったのですが、寒気がして思わず立ち止まってしまいました。お店のほうをふりかえらないように、ゆっくりと歩みをすすめつつ帰宅。
たまにこんなことにでくわします。幸い?なことに決定的な何かをみることはないのでよかったと思いつつ、なんだったのかな~と後々まで不思議なことによく出会うので、書き留めておきたいと思います。