秩父今宮神社☆役行者さんと八大龍王宮

先日の秩父旅2日目に行った秩父今宮神社の記録を、遅ればせながら書き留めます。 
これは、私の覚書なので、調べたテキストがほとんどになってしまうのですがぼけー


さて、この今宮神社は役行者さんがお祀りされています。

 

公式より引用
役行者さまは八大龍王宮の開祖とされています。
 仏教では『神変大菩薩』の称号で祀られているようでが、当社では役行者様の
御霊(おみたま)を『役尊神』としてお祀りしています。
 【役尊神(役行者役小角)と秩父今宮神社】  
社記によれば、当社の前身は長岳山金剛寺、大宮山満光寺といい、ここに古来より
武甲山の伏流水が湧き出る池があり、大宝年間(701〜4)役行者によって「八大龍王」が
祀られて八大宮と称しました。  役行者は舒明6年(634)葛城山の麓、
茅原の里(現奈良県御所市)に出雲の加茂氏と葛城氏の娘渡都岐(とつき)の間に生まれ、
仙道、道教古神道、仏教を学びました。しかしこれに満足せず「人間完成の探求と実践こそ
神仏の境地到達の路であり、国家平安、万民幸福の根本である」と悟り、
葛城山金峰山へ入り難行苦行され、遂に法起、龍樹菩薩から乱れた世を救う秘法を授かりました。
当時人心は荒れ、凡教も頽廃して末世の様相であることを嘆いた役小角は、
悪魔(悪病や災厄、人間の欲望や煩悩)を降伏させることのできる御本尊を求めてさらに修行し、
金峰山で忿怒の相の金剛蔵王権現を祈り出して、吉野の金峰山寺山下の蔵王堂にまつりました。 
羽黒、立山浅間山等を開き、道場を建てること二百余ヶ所、厳しい自然の中に御仏の教えを求めて、
強固な精神力と高邁な人格を身につけられた姿は、何人をも魅了してやまなかったと伝えられています。
いつも弱者の側に立ち、治水工事、病気治療、鉱山開発、情報収集などを指導し、
「神か仏か、仙人か」と人々から仰がれました。一説に、壬申の乱(672)では天武天皇を勝利に導き、後天皇より重く用いられました。  この前後、今宮神社、武甲山、三峰、慈光寺に飛来し、当処に「八大龍王」を祀り「秩父霊場発祥の地」といたしました。
凡そ、八百年後の天文五年(1536)秩父札所が34ヶ寺整えられました。
その後「江戸出開帳」も成功し、巡礼路も拓かれて、秩父は日本有数の霊場に発展して、役行者秩父を開拓した恩人として幕末まで人々から尊敬されました。
文武3年(699)、弟子の韓国連広足(からくにのむらじひろたり)に図られて、無罪の罪により伊豆大島に流されましたが、再び文武天皇に迎えられ「国人(くにびと)の心の親」となられ、寛政11年(1799)の千百年遠忌には、朝廷(光格天皇)から「神変大菩薩(じんべんだいぼさつ)」の称号を賜りました。
役行者が当社に祀った八大龍王は、水の神、仏法を守る神であり観音菩薩から慈悲の心(宝珠=玉)をいただいた神様です。


八大龍王は、いわゆる龍神様と少し雰囲気が違うなぁと思っていたのです。
ご神木の室にはいられた姿はおひとつのようにも見える。
けれど、うーん、いわゆる龍神様ではない気が・・・ 調べてみると仏教の龍、竜族の八王ということみたいですね。
 WiKiより引用しますと。。。天竜八部衆に所属する竜族の八体の竜王竜神)のことで、、、
 

①難陀 (ナンダ、なんだ - आनंद Ānanda) 訳:歓喜 ナンダとウパナンダは兄弟竜王でサーガラ竜王と戦ったことがあった。 『不空羂索神変真言経』(T1092)第十六章「広博摩尼香王品」にて。

跋難陀 (ウパナンダ、ばつなんだ - उपनन्द Upananda) 訳:亜歓喜。 ナンダの弟。 ナンダ竜王と共にマガダ国を保護して飢饉を救う。 また釈迦如来の降生の時、雨を降らしてこれを灌ぎ、説法の会座に必ず参じ、釈迦仏入滅の後は永く仏法を守護した。

娑伽羅 (サーガラ、しゃから - सागर sāgara) 訳:大海 龍宮の王。大海竜王。「沙掲羅」、「娑羯羅」などとも漢語に音訳された。 法華経提婆達多品に登場する八歳の龍女はこの竜王の第三王女で「善女(如)龍王]と呼ばれた。空海が新しく名付けることとなった清瀧権現も唐からついて来たこの娑伽羅竜王の同じ娘の事である。

和修吉ヴァースキ、わしゅきつ - वासुकि Vāsuki) 「婆素鶏(ばすけい)」とも漢語に音訳された。サンスクリット語 वासुकि Vāsukiの意味は、「宝 (खजाना Khajānā)」と ほとんど同じである。 よって、「宝有(ほうゆう)」、「宝称(ほうしょう)」とも別称された。 陽の極まりである「九」、数が極めて大きく強力であるという意で「九」を冠し九頭とされる事もあった。  よって「九頭竜王(くずりゅうおう)」、「九頭龍大神」等 呼ばれることが日本では多く、九頭一身と言われ考えられるようになった。元の伝説では千あることから「多頭竜王(たとうりゅうおう)」と呼ばれることも稀にあった。もともとは、須弥山を守り細竜を取って食していたという。 

徳叉迦タクシャカ、とくしゃか - Taksaka) 訳:多舌、視毒。この龍が怒って凝視された時、その人は息絶えるといわれる。 身延鏡と金光明経から七面天女は、タクシャカ竜王の娘とされている。

阿那婆達多 (アナヴァタプタ、あなばだった -अनवतप्त Anavatapta) 訳:清涼 無熱悩。阿耨達(あのくだつ)竜王ともいう。 ヒマラヤの北にあるという神話上の池、阿耨達池(無熱悩池)に住し、四方に大河を出して人間の住む大陸 閻浮提(えんぶだい、贍部洲 せんぶしゅう)を潤すと謳われた。800里にも及ぶ池の岸辺は金・銀などの四宝よりなっていたという。竜王は菩薩の化身として尊崇せられた。

 ⑦摩那斯 (マナスヴィン、まなし -मनस्विन Manasvin) 訳:大身、大力 阿修羅が海水をもって喜見城を侵したとき、身を踊らせて海水を押し戻したという。

優鉢羅 (ウッパラカ、うはつら - Utpalaka) 訳:青蓮華(Utpala) 黛色蓮華池。青蓮華竜王。青蓮華を生ずる池に住まうという。 インドでは花弁や葉などの形状を比喩的に眼を現すことに用いるが、特に青睡蓮(nilotpala)は美しい眼に喩えられる。 仏教では仏陀の眼は紺青色(nila)とされ、三十二相八十種好の一つ「眼色如紺青相」となっている。「青蓮華」は、漢訳仏典で「優鉢華(ウハツケ)」、「優鉢羅華」などと音写される。
中国で「青蓮宇(qinglianyu)(セイレンウ)」は仏教寺院の別称。
また、仏教で「ウッパラ」といえば、「ウッパラヴァンナー」の故事が著名である。

 


役行者さん縁の場所といえば、吉野の「龍泉寺」ここにも八大龍王堂がありますね。
今宮神社も神仏習合に基づいて、八大龍王をお祀りしていることもあり、雰囲気が違うのかも。
もとは、仏法を守護する8神に所属する竜族の王たち、お姿もエネルギーも、初めての感覚でした。
役行者さんとのご縁、まだまだはじまったばかりですが、どうなるのか楽しみです。